SBI証券ってやばいの?
就職したいですが実際はどうなんですか?
今働いているのですが…
そんな疑問に答えます。
私は新卒で中堅の地場証券会社に入り4年勤務しました。飛び込み営業の新規開拓から始め、
それなりの激務を経験しました。その後外資系金融機関に転職いたしました。
その実体験からお伝えします。
おすすめの証券会社はこちらにまとめてあります。
こちらがSBIの公式YouTubeになります。
おすすめの就活サイトは以下2つになります。
個性を生かせるキャリアコンサル会社になります。証券会社では個性が重要です。アドバイスをもらうのも一つの方法だと思います。
【やばい?】の回答として、3つの角度から見ることができます。
- 財務面・業績面
- 今後の成長性
- 従業員の働く環境
本記事の内容
- 証券会社の現状
- 財務面・業績面
- 今後の成長性
- 働く環境
結論
財務面・業績面:
順調に収益を伸ばしております。新規顧客も増えているので将来も期待が持てます。
今後の成長性:
M&Aを繰り返しており、今後も連携強化と新事業が鍵になります。
従業員の働く環境:
評価はフェアです。年収もそこそこです。若いうちから重要なポストにつける可能性もあります。
まだ見てない方はこちらをご覧ください
証券会社の現状
明るい面
- 日本人の預金比率が高い。
- 政府の後押し
- 米国株の人気
暗い面
- 競争の激派
- 顧客の高齢化
- 人口減と地方の過疎化
詳しくはこちらをご覧ください。
SBI証券の概要
商号:株式会社SBI証券
本店:東京都港区六本木1-6-1
株主:SBIファイナンシャルサービス(100%)
従業員:829人(2022年3月現在)
口座数:882万口座
預かり資産:23兆円
国内株式マーケットシェア率:40.5%【楽天証券は29%】
SBI証券の財政面
238.5%(2022年6月)
証券会社では財務の安全性を測る指標として自己資本規制比率があります。
基準数値が法律で決められております。
これを下回ると最悪業務停止命令を受けることもあります。
自己資本規制比率 (注) | 金融商品取引法等 | 取引参加者規程等 |
---|---|---|
140%を下回ったとき | 金融庁に届出を要する。 | 東証及びOSEに所定の報告書で 報告する。 |
120%を下回ったとき | 金融庁は、業務の方法の変更を命じ、財産の供託その他監督上必要 な事項を命ずることができる。 | 東証及びOSE市場における有価証券の売買等の停止又は制限を 行うことができる。 |
100%を下回ったとき | 金融庁は、3月以内の期間を定めて業務の全部又は一部の停止を命ずることができる。 | 東証及びOSE市場における有価証券の売買等の停止又は制限を 行うことができる。 |
この数値は自己資本【融資金や不動産などの固定資産を除く】をリスクに備えて用意しておく必要があるために設定されております。
SBI証券の自己資本規制比率は238.5%(2022年6月)になります。
- 大和証券280.4%(2022年03月末分)
- SMBC日興証券320.03%(2022年03月末分)
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券317.1%(2022年03月末分)
- 野村證券301.8%(2022年03月末分)
- みずほ証券279%(2022年03月末分)
- 岡三証券394.9%(2022年03月末分)
- 東海東京証券344.3%(2022年03月末分)
- 松井証券685%(2022年03月末分)
- 楽天証券328.8%(2022年6月)
親会社のSBIグループの格付け
格付機関 | 対象 | 格付 | 方向性 | 取得日 |
株式会社格付投資情報センター (R&I) | 発行体格付 | A- | 安定的 | 2022年4月27日 |
格付けとは
国や企業の発行する債券の信用力や元利金の支払い能力の安全性などを総合的に分析しランク付けしたもので、アルファベットなど分かりやすい記号で示される。 格付けは民間の格付け会社によって行われ、投資をする際、信用リスクを測る重要な指標のひとつとなる。ただし、格付け会社によって格付けに差があったり、経済状況に応じて格付けが見直されたりする場合もある。 個別の債券やその発行体の債務全体に対する評価に加え、金融機関に対する預金や保険金の支払い能力の格付け、ストラクチャードファイナンス商品(仕組債など)や投資信託についての格付けも行っている。
野村證券
SBI証券の業績面
- 2023年間の3月期の業績(第一四半期)
- 営業収益は381億円(前年比5.7%減)
- 経常利益は121億円(同12.3%減)
- 当期純利益は84億円(同10.1%減)
ライバルとの比較(オンライン証券)
本業での販売規模を表す営業収益ではSBI証券は1位になります。
最終的な純利も圧倒的に1位で稼ぐ力が高いです。
今後の成長
顧客本位のためのネオ証券化
SBIグループでは顧客本位を大々的に掲げて経営をしております。そこで禁断の手数料無料に舵を切ろうとしております。
ネオ証券化 = 販売手数料の無料化
実際に米国ではロビンフッドの出現。
ネオ証券のためのM&A
ネオ証券のために今後3-5年での実現を目指す中期ビジョンを発表。
SMBCとの連携
圧倒的な顧客数を持つメガバンクと連携することにより、SBIグループの弱いところを補います。
SBI証券と三井住友カードの連携
こちらもクレジットカード最大手になります。
クレジットカードの積立とポイント投資が可能になります。
ポイントとの連携は日本人には非常に効果的なビジネスになります。
新生銀行との連携
新生銀行とは仲介口座で連携しております。
FXと暗号資産関連業
今後拡大が成長すると思われる分野にも投資を行います。M&Aを通じて積極的に買収も行います。
詳しくはこちらの記事で解説してあります。
SBI証券の強み
SBIグループの力
総合金融グループとして成長しております。住友SBIネット銀行からローンプラザ、保険等評価を得ている会社を複数保有しております。
また住信SBIネット銀行は上場も検討しております。
M&Aと事業規模拡大
2018年以降でも新生銀行を始め、8社で87億円利益を出す会社たちをM&Aを行っております。
有力な人材確保
新卒や若手社員の給与テーブルを上げ、業界の最高水準になっております。
若手の積極的登用
若手のうちからグループ会社の代表を務めている人もおります。
新規顧客の獲得
順調に新規開設顧客を増やしております。
従業員の働く環境
福利厚生
- 財形貯蓄制度
- 確定拠出年金制度(401k)
- 総合福祉団体定期保険
- ベネフィット・ステーション
- 従業員持株会制度 他
教育・研修
- 新入社員研修
- 社内集合研修
- 資格取得支援制度
口コミ
退職した理由は特にありません。次のキャリアへの挑戦をしたかったからです。
若い人が活躍できる企業です。一方で年齢を重ねるに連れ不満は多くなります。
新卒の給与改定があり上がったが、逆に3年間はみんな同じテーブルで上がらないため、差が生まれない。ボーナスも雀の涙程度で期待できない。
360度評価制度を行なっており不当な評価を受けないようになっている。しかし実際には本当に公平に評価を受けているのか自身ではわからない。
車内の雰囲気は上司と部署によると思う。
元々転職とM&Aで合併をしてきた会社なので様々なバックグラウンドの人たちがいる。基本的には昔ながらのトップダウンスタイルを持ちながらもベンチャー色を出そうとしている。
年収は5年目で500万くらいはいきます。
年功序列の年俸制の体系になります。賞与はなく役職が上がれば1000万くらいは目指せます。
ただ転職組の年収は様々なので、同じ仕事をしても年収が違うことがあります。
関連記事
仕事で有利になる資格
- FP:金融機関では必ず必要な資格になりつつあります。
- 日商簿記:財務諸表や決算書が見れるよう
- 証券アナリスト:株式に詳しくなり、本部やアナリスト業務も可能になる
- 宅地建物取引士:不動産の仲介ができるようになり、入社後取得が必要になることもある
詳しい内容はこちらの記事にまとめてあります。