SMBC日興証券ってやばいの?
就職したいですが実際はどうなんですか?
今働いているのですが…
そんな疑問に答えます。
私は新卒で中堅の地場証券会社に入り4年勤務しました。飛び込み営業の新規開拓から始め、
それなりの激務を経験しました。その後外資系金融機関に転職いたしました。
その実体験からお伝えします。
日興証券といえばこのCMですよね!
おすすめの就活サイトは以下2つになります。
個性を生かせるキャリアコンサル会社になります。証券会社では個性が重要です。アドバイスをもらうのも一つの方法だと思います。
【やばい?】の回答として、3つの角度から見ることができます。
- 財務面・業績面
- 今後の成長性
- 従業員の働く環境
本記事の内容
- 証券会社の現状
- 財務面・業績面
- 今後の成長性
- 働く環境
結論
最新の決算を見ると、相場操縦の件もあり、4Q四半期の営業利益は-22億になりました。
通年では純利益は前年比-31%減の497億円になります。
銀行系証券会社の最大の強みはグループ連携になります。ここがどれだけ伸ばせるかが
成長のカギになります。
また力を入れているデジタルトランスフォーメーションがとこまで成長ができるかも重要になります。
証券会社なので当たり前のように厳しい業務になります。
ただ働き方改革も進んでおりワークライフバランスも良くなっております。
給与は同業水準になります。当たり前のように高年収が狙えます。
まだ見てない方はこちらをご覧ください。
証券会社の現状
明るい面
- 日本人の預金比率が高い。
- 政府の後押し
- 米国株の人気
暗い面
- 競争の激派
- 顧客の高齢化
- 人口減と地方の過疎化
詳しい内容はこちらの記事にまとめてあります。
SMBC日興証券の財務面
SMBC日興証券の自己資本規制比率
証券会社では財務の安全性を測る指標として自己資本規制比率があります。
基準数値が法律で決められております。
これを下回ると最悪業務停止命令を受けることもあります。
自己資本規制比率 (注) | 金融商品取引法等 | 取引参加者規程等 |
---|---|---|
140%を下回ったとき | 金融庁に届出を要する。 | 東証及びOSEに所定の報告書で 報告する。 |
120%を下回ったとき | 金融庁は、業務の方法の変更を命じ、財産の供託その他監督上必要 な事項を命ずることができる。 | 東証及びOSE市場における有価証券の売買等の停止又は制限を 行うことができる。 |
100%を下回ったとき | 金融庁は、3月以内の期間を定めて業務の全部又は一部の停止を命ずることができる。 | 東証及びOSE市場における有価証券の売買等の停止又は制限を 行うことができる。 |
この数値は自己資本【融資金や不動産などの固定資産を除く】をリスクに備えて用意しておく必要があるために設定されております。
SMBC日興証券の自己資本規制比率は320.03%になります。
- 大和証券280.4%(2022年03月末分)
- 野村證券301.8%(2022年03月末分)
- みずほ証券279%(2022年03月末分)
- 岡三証券394.9%(2022年03月末分)
SMBC日興証券の格付け
Moody’s | Standard & Poor’s | 格付投資情報センター(R&I) | 日本格付研究所(JCR) |
---|---|---|---|
A1 | A | AA- | AA |
格付けとは
国や企業の発行する債券の信用力や元利金の支払い能力の安全性などを総合的に分析しランク付けしたもので、アルファベットなど分かりやすい記号で示される。 格付けは民間の格付け会社によって行われ、投資をする際、信用リスクを測る重要な指標のひとつとなる。ただし、格付け会社によって格付けに差があったり、経済状況に応じて格付けが見直されたりする場合もある。 個別の債券やその発行体の債務全体に対する評価に加え、金融機関に対する預金や保険金の支払い能力の格付け、ストラクチャードファイナンス商品(仕組債など)や投資信託についての格付けも行っている。
出典:野村證券
SMBC日興証券の業績面
最新の決算を見ると、相場操縦の件もあり、4Q四半期の営業利益は-22億になりました。
通年では純利益は前年比-31%減の497億円になります。
※みずほ証券は純利益は前年同期比27.2%減の549億円になります。
SMBC日興証券の今後の成長
グループ連携を強化
銀行系証券会社の最大の強みはグループ連携になります。ここがどれだけ伸ばせるかが
成長のカギになります。
北米を中心にした海外ビジネスの強化
拡大している海外にも積極的に進出しております。
特に北米は競争も激しいがビジネスチャンスも多くあるため日本企業が
積極的に進出しております。今後海外進出する日本企業を支える上でも重要なビジネスになります。
デジタルトランスフォーメーションの強化と改革
実際にかなり力を入れております。資本と人材の投入を行っております。
面白いところでは、AIがお客様の好きそうな話題やニュースを営業員に提示する機能を開発し、
営業マンに共有することでお客様との会話に役立つようにしております。
従業員の働く環境
ワークライフバランス
営業店若手社員平均退社時間 | 営業店若手社員平均有給数 | メモリアル休暇取得率 |
---|---|---|
18時10分 | 17.4日 | 約82.3% |
スポット休暇
- 1カ月に1日以上の計画的な有給休暇取得を奨励しています
連続休暇
- 特別有給休暇と年次有給休暇を利用して、最長連続7営業日の休暇を取得できる制度です。
年に2回取得することができます。
メモリアル休暇
- 年に1度、本人や親族の誕生日、結婚記念日などの記念日に特別有給休暇を取得できます。
ボランティア休暇
- 災害復興支援活動やその他ボランティア活動に参加する場合、特別有給休暇3日間の取得が可能です。社員の社会貢献活動を支援しています。
健康的に働くために
- 「早帰りの日」実施の促進・定着のために部室店単位であらかじめ決めた日に、17時40分までに退社する「早帰りの日」を週1日設けています。
福利厚生、各種制度
キャリアと介護の両立
- 介護休業
- 介護短時間勤務
- 介護特別休暇
その他福利厚生
- 確定拠出年金制度
- 財形貯蓄制度
- 従業員持株会制度
- 職場積立NISA
- 社員寮・社宅制度
- 奨学金返済支援制度
- 共済会
- 契約保養所
- 提携宿泊施設・スポーツ施設の割引
- 各種団体グループ保険
若手社員育成体系
中長期的な成長につながる基礎的知識の習得、必要な資格の取得など、基本に重点を置いた
研修プログラムです。
新入社員の1年間は研修とOJT支援によって基礎力習得に重点を置いた育成を行い、
その後の成長につながる素地を養います。
入社後2~3年間は周囲とも協力的な関係を作り、自律的に活躍できるスキルと知識を身に付けます。
従業員の口コミ
- かなりのトップダウン。数字ができない人には上司からのプレッシャーがある。手数料ビジネスから資産導入に評価ポイントが変わったが、他にも銀行との連携や保険業者への紹介とうやならなくてはならないことが多くなっている。
- 福利厚生が充実しており他社にはない家賃補助や育児休暇等が整備されております。
営業の場合、成績は振り分けられた担当顧客に依存する面もあり、運要素もある。転勤地区は選べないが、本部部署への行きたい希望を出し続ければ、いける可能性も低くない。 - 風土としては体育会系。支店にもよるが飲み会やイベントも多く、面倒見のいい先輩もいる。土日はゴルフにも誘われたりするため、深い人間関係が好きな人には向いている。
- 他の銀行系証券に比べ、銀行の管理下ではないと思う。営業でもホールセールは銀行出身者が多いがリテールやPBなプロパーの存在感が強い。出世していくには支店→PB→本部→法人営業→海外→管理職→支店長→部長→役員のルートになると思う。
- 近年の働き方改革を受け休みは取りやすい。特に若手は残業もあまりなく、8時に出社し、19時までには帰ることがほとんど。管理職になると残業は多い。
それでも支店によるところはあるが、有給も取得しやすく気軽に旅行などの
予定を入れられる。 - 新卒リテール営業の場合400万程度。退職金前払いで3万円ほどが退職金。
また住宅補助等が出るため比較的自由に使えるお金が多い。
毎年ボーナスと残業代で100から150程度上がっていく。
成績がそこそこだったら6年目で年俸制に移行。手当等も無くなるがうまくいけば
1,000万円台に乗る人もいる。
コメント
SMFGグループの連携強化が鍵になると思います。銀行からの紹介でリテール営業を行う。
銀行の法人からの紹介でIPOや M&A、事業承継とは今後も伸びていく分野だと思います。
リテール営業に限れば、競争はげきかしています。その中で日興証券はデジタル化に力を入れているように感じます。
これがどこまで浸透するかや最終的に生き残るには新しいことやチャレンジがどこまでできるかが鍵になると思います。
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