証券会社ってどうなの?
私はブラック企業に入社したかも?
このまま勤めいて大丈夫かな?
年収が高いって聞くけど実際はどうなの?
経験者の話を聞きたい。
そんな疑問に答えます
私は新卒で中堅の地場証券会社に入り4年勤務しました。飛び込み営業の新規開拓から始め、それなりの激務を経験しました。その後銀行に転職いたしました。
✅結論
- 時給換算した際の給与は低いことが多いです。
- 中堅個人向けの営業をしている証券マンは転職の検討をおすすめします。
まだ見てない方はこちらをご覧ください。
ホワイトな企業は想像以上にあります。
本記事の内容
- 中堅証券会社の業務内容
- 証券会社の独特の文化
- 残業代で年収をかさ上げ
- 証券会社の年収公開
- 実際に転職をするしないに関わらず転職活動をする
- 緩い企業に就職し副業を行う
中堅証券会社の業務内容
大きく分けて以下の5つになります。
- リテール【個人】営業
- ホールセール【法人】営業
- リサーチ部門
- 本社部門
- 自己勘定部門
この他大手では投資銀行業務を積極的に行なっている場合があります。
証券会社勤務のメリットとデメリットをまとめた記事はこちらになります。
リテール【個人】営業
中堅証券会社のメインの事業としては個人向けの営業とそこからの手数料収入になります。
具体的には個人のお客さまに株や投資信託を買っていただき、販売手数料と信託報酬を受けとるという形になります。
リサーチ部門
営業と別枠で採用されて配属されるケースもあります。
株価予想や企業の業績を予想して、社内外に発信する部署になります。
人気が出ればモーニングサテライトなどのテレビ番組や雑誌、新聞に出演することもあります。
アナリストとも言われることがあります。
自己勘定部門
会社のお金を株式マーケットにて運用を行う部署になります。新卒で採用されることはほとんどなく、経験者などが中途で入社することが多いです。給与も完全歩合制のところが多く、利益を出せば給与も高くなるといったイメージです。
本社部門
- 営業推進部
- 人事部
- 総務部
日本の古くからの企業は人事部や労働組合などを経験することが出世街道と言われております。
早いと6年目から7年目くらいには一旦営業を離れ、これらの部署に配属されることがあります。
証券会社の独特の文化
証券会社の詰め文化
中堅証券会社の営業ではこの詰め文化が濃く残っております。
私が在籍していた8年までは少なくとも色濃く残っておりました。
詰めとは営業数字をやらせるために上司が行うパワーマネジメントや恐怖の支配になります。
基本的には怒号を交えて上司から詰められることがあります。
また誰かターゲットを決めて、見せしめとして詰められることもあります。
例(1)
お前今月いくらやるんだよ?それでいいのか?
どうするんだよ?お前の数字を誰かにお願いするのか?
案件あるのか?ないないなんでボケーっとしてるんだよ?電話しろ
このようなのは上司によって様々ですが基本的にこういう詰め方をする人は必ずいます。
証券会社の目標に関してはこちらの記事にまとめてあります。
パワハラは当たり前
パワハラで精神的に病んでいる人を何人も見ました。
数字ができないと吊し上げなされみんなの前で怒号を浴びせられてました。
また上司が常に後ろに立ち、見張られている営業マンもいました。
まさに昭和のパワハラです。
体育会系の中の体育会系
証券会社はゴリゴリの体育会系です。先輩の言うことは絶対になります。
また支店長に気軽に話しかけることはできません。
飲み会でも若手社員はお酒を注ぐのと注文を取るのが仕事になります。
先輩のパシリは当然です。
飲み会は誘われたら断ることなんてありえません。
有給は取得の際は上司に謝る。有給当日に支店長に電話する
有給取得キャンペーンというのが、定期的に行われます。まず金曜日や月曜日に取得はできません。
また有給の前の日には上司に詰められます。「2日分収益をやれ」と。
その後朝支店長に電話して「有給をいただいきます」と電話をし、ありがたいお言葉をいただきます。
残業代で給与をかさ上げ
- 残業は80時間
- パソコンを落として残業を隠す
- 土日の出社は前の日に言われ振替休日はなし
- 有給は取得の際は上司に謝る。有給当日に支店長に電話する
残業は80時間
よく入社前や入社後も先輩たちに証券会社は給与が高いと言われておりました。しかしそれが
残業代からきているものと気が付きました。
若手は20時間程度でしたが、中堅社員以上は80時間くらいはおこなってました。
夜9時まで営業の電話をかけていました・・・
パソコンを落として残業を隠す
証券会社も最近の働き方改革の流れを受けておりました。残業も規制が入ることも多くなり、厳しくなりました。奥の手としてパソコンを切りエクセルデーターを印刷してお客様に営業します。
土日の出社は前の日に言われ振替休日はなし
また突然明日出社だ!と言われ土曜日出社になることもありました。
その際振替休日はありません。
休日の予定もなかなか入れることもできず、土曜日に出社したら必ず成果を出さなくてはなりません。
証券会社の年収公開
年収の推移
- 3年目で450万
- 6年目で700万から800万
- 10年目で1,000万
- 支店長は2,000万円以上
入社後はボーナスが毎年上昇していきます。
ベースは4年目から役職がつき上がっていきます。
3年目で450万くらいになります。
6年目くらいで700万から800万くいらになり、
10年目で主任や課長になり成績が良ければ1000万になります。
ほとんどがボーナスと残業代になります。
ベースである基本給は低く設定されております。
ほとんどがボーナスと残業代になります。
ベースが低いデメリットは
- 会社の業績に左右される
- 営業から外れたら給与が激減
- 時給換算したらそこまで年収が高くない
会社の業績に左右される
ボーナスと残業代は会社が人件費として削るのに一番簡単な方法になります。
実際に支店の数字が悪いと残業を抑制してきます。
営業から外れたら給与が激減
一見手取りが高く高価な買い物やローンを組んだしまうと危ないです。なんかの理由で営業から
外れると一気に年収が下がります。
時給換算したらそこまで年収が高くない
そもそも給与は基本給で考えるべきだと思います。そうした場合ほかの職種に行った際も年収は固定されます。ただ証券会社の場合ボーナスと残業代(基本給が低いため残業代の計算式も低くなる)で稼いでいるため、時給換算するとそんなに高くないケースもあります。
あなたの貴重な時間を安い基本給で残業されられているのです。
具体例
参考まで例えば6年目で800万だとして
ベースの基本給が400万、ボーナスが200万、残業代が200万
こんな社員が多くいます。
転職した際はベース(基本給)が前職の残業代とボーナス込みで入社できました。
基本給を上げたいなら外資系企業への転職をおすすめします。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
実際に転職をするしないに関わらず転職活動をする
2つのメリット
- 自分の評価がわかる
- 今後どのようなスキルが求められているのかがわかる
- 会社はいつまであるか保証はない。
若く家庭ができる前に一度周りを見てみることは間違いなくプラスになります。
自分が世間的にどれだけ評価されているのかを確認できます。
また今後どのようなスキルが求められているのかを確認することもできます。
まずは転職活動を始めてみましょう。
転職を止められる
証券会社では転職はタブーとされ全力で止められます。また先輩からも転職してうまくいった奴はいないと言われ続けます。まさにプロパガンダです。
実際に退職交渉が難航するケースもあります。
離職率は支店長の評価にもつながります。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
ブラック企業の見極め方
新卒の人数を相対比較する
他業種の企業と比較して明らかに採用人数が多いのは離職率が高い企業を表しています。
中堅企業で総従業員数が少ないのに明らかに大量の新卒を受け入れている。
これはやめることを前提に採用をしております。
緩い企業に就職し副業を行う
ほかの手段としてはネット系金融機関やメーカーなどの比較的働きやすい企業に転職をし副業で年収を上げるのも方法です。
今の時代会社依存することもリスクになります。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります。