みずほ証券ってやばいの?
就職したいですが実際はどうなんですか?
今働いているのですが…
そんな疑問に答えます。
私は新卒で中堅の地場証券会社に入り4年勤務しました。飛び込み営業の新規開拓から始め、
それなりの激務を経験しました。その後外資系金融機関に転職いたしました。
その実体験からお伝えします。
みずほ証券の会社説明動画になります。
おすすめの就活サイトは以下2つになります。
個性を生かせるキャリアコンサル会社になります。証券会社では個性が重要です。アドバイスをもらうのも一つの方法だと思います。
【やばい?】の回答として、3つの角度から見ることができます。
- 財務面・業績面
- 今後の成長性
- 従業員の働く環境
本記事の内容
- 証券会社の現状
- 財務面・業績面
- 今後の成長性
- 働く環境
結論
最新の決算を見ると、投資銀行、リテールが収益を牽引するも、内外フィクストインカムが苦戦し、経常利益は前年同期比26.9%減の715億円になります。
銀行や信託銀行等グループとの連携が鍵になります。
またpaypay証券との連携等から始まり、今後も次世代金融プラットフォームとの連携は今後も注目です。
同業他社と比較し年収が低いとの言われております。ただ銀行との連携は業務から人材交流も広がり、銀行系でも最も進んでいるように感じます。キャリアとして選択肢が多くなるのは魅力です。
また福利厚生は当たり前ですがに充実しております。
まだ見てない方はこちらをご覧ください
証券会社の現状
明るい面
- 日本人の預金比率が高い。
- 政府の後押し
- 米国株の人気
暗い面
- 競争の激派
- 顧客の高齢化
- 人口減と地方の過疎化
詳しい内容はこちらの記事にまとめてあります。
みずほ証券の財務面
みずほ証券自己資本規制比率
証券会社では財務の安全性を測る指標として自己資本規制比率があります。
基準数値が法律で決められております。
これを下回ると最悪業務停止命令を受けることもあります。
自己資本規制比率 (注) | 金融商品取引法等 | 取引参加者規程等 |
---|---|---|
140%を下回ったとき | 金融庁に届出を要する。 | 東証及びOSEに所定の報告書で 報告する。 |
120%を下回ったとき | 金融庁は、業務の方法の変更を命じ、財産の供託その他監督上必要 な事項を命ずることができる。 | 東証及びOSE市場における有価証券の売買等の停止又は制限を 行うことができる。 |
100%を下回ったとき | 金融庁は、3月以内の期間を定めて業務の全部又は一部の停止を命ずることができる。 | 東証及びOSE市場における有価証券の売買等の停止又は制限を 行うことができる。 |
この数値は自己資本【融資金や不動産などの固定資産を除く】をリスクに備えて用意しておく必要があるために設定されております。
みずほ証券の自己資本規制比率は279%になります。
- 大和証券280.4%(2022年03月末分)
- 野村證券301.8%(2022年03月末分)
- 岡三証券394.9%(2022年03月末分)
みずほ証券の格付け
R&I | JCR | Moody’ s | S&P |
AA– | AA | A1 | A |
格付けとは
国や企業の発行する債券の信用力や元利金の支払い能力の安全性などを総合的に分析しランク付けしたもので、アルファベットなど分かりやすい記号で示される。 格付けは民間の格付け会社によって行われ、投資をする際、信用リスクを測る重要な指標のひとつとなる。ただし、格付け会社によって格付けに差があったり、経済状況に応じて格付けが見直されたりする場合もある。 個別の債券やその発行体の債務全体に対する評価に加え、金融機関に対する預金や保険金の支払い能力の格付け、ストラクチャードファイナンス商品(仕組債など)や投資信託についての格付けも行っている。
出典:野村證券
みずほ証券の業績面
最新の決算を見ると、投資銀行、リテールが収益を牽引するも、内外フィクストインカムが苦戦し、
経常利益は前年同期比26.9%減の715億円になります。
親会社株主に帰属する純利益は前年同期比27.2%減の549億円になります。
ちなみにライバルの大和証券は948億円になります。最大手の大和証券は948億9100万円になります。
※ライバルとの比較
野村証券
大和証券
SMBC日興証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
みずほ証券の今後の成長
みずほ証券は、「One MIZUHO」のスローガンのもと、銀行・信託・証券の一体運営を推進しています。株式や投資信託等による資産運用や資産承継等、みずほ証券で取り扱いのある商品・サービスの提供に加えて、グループ各社と連携し、幅広い金融ニーズに的確かつスピーディーに対応することが強みです。
みずほ銀行の支店ロビー内にプラネットブースを設置するなどみずほ銀行との共同店舗化を進め、顧客に証券会社の幅広い商品ラインナップや総合金融サービスをワンストップで提供できるようにしています。
実際にシステムや店舗等の融合に止まらず、人材の交流も頻繁に行なっております。
連携において以前の同僚や知り合いがいるとスピード感や提案の質もかなり向上すると思います。
グローバル・エクイティ戦略
グローバル・エクイティ戦略とは、中世界の株式(エクイティ)への分散投資を行う戦略です。
世界の人口は今後も増え続けていくことが予想されているなか、世界の株式時価総額は
名目GDPとほぼ比例して上昇しております。
そのため世界株式は今後も成長することが期待できます。一方で個人が個別の株式を自身で選定し、
保有することは難しいし失敗のリスクが高いです。そのためプロが選定した株式を分散して保有できるグローバルエクイティファンドをご案内し、中長期的な資産形成形成を目指す戦略です。
新たな次世代型
金融サービスの提供-ソフトバンク株式会社との戦略的提携
実はPayPay証券はソフトバンク51%とみずほ証券49%による共同出資による会社になっております。
異業種からの参入や若年層中心に投資への入り口が広がっております。
今後長期的に視野に立つと若年層への会社として資本注入をすることは非常に重要なことになります。
従業員の働く環境
従業員の口コミ
- 銀行の子会社という色合いが強く、出向できた銀行員が偉い立場になることが多い。評価は銀行に準じて減点方式のイメージ
- 数字へのプレッシャーはかなり強い。独立系証券会社と比較し良くも悪くも年功序列体制。数字がよくても出世が遅い。
- コンプライアンスの意識が高く、年々厳しくなっている。それでも目標数字は変わらないので不満が多くなっている。
- 残業に対しては年々厳しくなっており、遅くても19時には退社するように指示される。リモートワークは本部以外は基本的にない。有給は5営業日連続休暇が年1、2連休が年2回、1有給が年5回は取るように言われる。
- 担当する銀行次第で数字も変わる。銀行からいいお客様を紹介してもらえれば、楽に仕事ができる。一方で銀行が弱い支店に配属されたら厳しい。
- 給与は同業他社の中でも低い。支店の営業成績や自身の成績によりボーナスの変動がある。
- 入社1年目から4年目までは基本給で350万、それにボーナスと残業代がつきます。入社1年目は残業とボーナスが少ないですが、徐々に年次が上がると残業代とボーナスで年収が上がります。4年目では550から600程度にはなります。
- 5年目からプラス100万程度上がり700程度最短30歳課長になると800から1000万程度になるかと思います。
福利厚生
住宅関連
- 独身寮
- 借上社宅
- 提携住宅ローン利子補給金
- 住宅補給金
- 単身借上社宅など
余暇支援
- 福利厚生専門会社費用補助金など
財産形成
- 各種財形(奨励金)
- 職員総合口座(奨励金)
- 持株会など
生活支援
- グループ生命保険料補助金
- 結婚祝金
- 出産祝金
- 弔慰金制度
- 災害補償制度
- 団体保険・団体扱保険制度
- ホームヘルプ・ベビーシッター費用補助金
- ベビーシッター育児支援割引制度
- 育児保育施設費用補助金など
新入社員育成体制
みずほ証券の新入社員育成制度は、OJT、OFF-JT(集合研修)、自己啓発。
この3つの手法を体系的・機能的に組み合わせて実施します。
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ONE MIZUHOを名の下にグループ連携にちからをいれておらます。
新宿に大きなみずほフィナンシャルグループの大きいビルがあります。
ONE MIZUHOの象徴に感じます。
銀行員は独立系と違い顧客の紹介があるので、行く分数字が作りやすいと思います。
ただ逆に言えば銀行員次第で左右されるというデメリットもあります。
銀行がどう成長し口座数を獲得できるのかが、今後の長期的なビジネス拡大の鍵になるかと思います。