- 金融教育って何?なぜ必要?
- 子供に聞かれたらどうしよう?
- 他の国はどうなってるの?
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 金融教育とは?
- 日本での取り組み
- 各国の取り組み
- 他国と差が広がる日本人の金融資産
- 今からできること
金融教育とは?
金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である。
引用:金融広報中央委員会「知るぽると」
政府が推進しているお金にまつわる知識向上策になります。
あまり馴染みがないかもしれませんが、金融教育を国が推進し、本格的に始まります。
主には国民の金融リテラシー向上を目的にしております。
規制緩和と技術革新
インターネットやカード、キャッシュレスの普及もあり、今まで以上に便利になっております。
その中で携帯ひとつでお買い物からローンまで組めたり、
ポイントですぐに投資ができたり便利なことが増える反面、
トラブルも多くなってきているのも事実です。
子供がお金の価値を知らずに、ゲームなどに散財する。
ローンを気軽に組む。
私も子育て中の親としては非常に心配なことです。
今後政府としてグローバルな金融市場や先進的な金融へ規制緩和はさらに進むと思います。
それに足並みを揃えるために人々の金融知識向上とため授業として取り入れることになりました。
日本での取り組み
高校では家庭科の中に金融教育が始まります。
内容としてはこちらになります。
- 家計管理
- 生活設計、ライフプラン
- 預貯金
- 株式、債券、投資信託
- 生命保険、損害保険
- クレジット、ローン
- その他サービス
- 【フィンテック、暗号通貨】
- トラブルや解決方法
こんなにも具体的た授業学ぶことになります。
外部から講師を招いて授業を行うこともあります。
なかなか具体的な項目をやることにびっくりしたかたもいらっしゃるかと思います。
事実、積立NISA等にも言及があり、実用的な内容まで学ぶことができます。
各年代別の教育内容
小学生 | ・買い物やこづかい、お年玉、手伝いなどの体験を通じて、 お金に関わる経験・知識・技能を身に付け、社会の中で生きて行く力の素地を身に付ける (例) こづかい帳をつける 商品の選び方を知り、工夫して買い物ができるようにする 貯蓄の意義を理解し、計画的に貯蓄する習慣を身に付ける |
中学生 | ・こづかい管理や買い物の経験も増え、家計や生活設計について理解し、 将来の自立に向けた基本的な力を養う (例) 家計の収入・支出について理解を深める 職業体験などを通じて、勤労を実感し、つきたい職業について考え、情報を収集する |
詳しくはこちらで確認できます。
知らないと損をする? 最低限身に付けておきたい「金融リテラシー(知識・判断力)」
小学生からも勉強ができるんだね。
お年玉やお小遣いを無駄に使わないことからだね!
各国の取り組み
イギリスは3歳金融教育が実施
各国と比較すると日本は出遅れいます。
歴史を見ると1998年に金融教育活動に関する基本方針を作成し発表しました。
その後改定や新しい政策変更等を重ね、現在は国家戦略にて金融教育の具体的な目標設定まで
あります。
またイギリスでは年代別に分け、最小グループで3歳から5歳になっております。
3歳からお金の認識、自国通貨のポンド(通貨)の計算、価格、支払い、おつり等を学習する計画になっております。
金融大国アメリカ
アメリカでの1994年に制定された教育改革の基本方針にて米国民すべての生徒が一定の金融リテラシーを持つために学習カリキュラムが組まれております。
2006 年には金融リテラシー向上のための国家戦略が公表されております。
クレジットシステムとしての米国では、小学校で小切手について学び、
高校でのクレジットカードの教育、実際の投資の勉強が行われております。
米国では給与が株で貰えるストックオプションやRSUを導入する企業が多く、
普通の会社員でもマーケットや株価に触れる機会が日本とは格段に違います。
この辺りも金融リテラシーに差がついているポイントだと思います。
他国と差が広がる日本人の金融資産
1998年と2018年の20年間で家計の金融資産の増加率を比較したところ
- アメリカ2.7倍
- イギリス2.3倍
- 日本1.4倍
この理由としては運用によるリターンの違いも影響していると言われております。
今からできること
まずは子供に聞かれても答えられるように金融の勉強をしましょう。
詳しくは以前書いたブログがありあす。
こちらです☟☟
「元銀行員が解説」老後不安、年金不安、今からできる解決方法のまとめ。リスクが少ない投資ってあるの?
今はSNSでも簡単に学ぶことができます。
本で学びたい方はこちらにも詳しく書きました。
こちらです☟☟